トビタテ!留学Japan第8期生としてイギリス留学に行った生徒にインタビューをしました‼
2023年度夏期(7月15日~8月23日)にトビタテ!留学Japan※第8期派遣留学生として佐藤壱星さん(3年B組)がイギリスへ留学に行きました。ロンドンのキルバーンにある音楽の専門学校のInstitute of Contemporary Music Performanceとベックナムのクロックハウス駅にあるキングスロンドンという語学学校に通いました。※トビタテ!留学Japanとは、2013年10月より文部科学省が開始した海外留学に熱い思いを持つすべての若者を応援するための留学促進キャンペーンです。合格者には奨学金が支給されます(返済不要)。今回はインタビュー形式でご本人にお話を聞きました。
Q:トビタテ!留学JAPANに応募しようと思ったきっかけは何ですか?
A:私がトビタテ!留学JAPANに応募した理由は日本では得られない刺激やインスピレーションを得るためでした。自分の音楽制作がマンネリ化してきたので、大きなインスピレーションを受けるためには実際に海外へ行き、普段の環境とは全く異なる場所へ飛び込むのが良いのではないかと思いました。
Q:音楽制作のマンネリ化というのは具体的にはどのようなことなのでしょうか。
A:私は高校に入ると同時に、今までずっとやりたかった、そして、続けてきた楽器演奏の延長として本格的に音楽の制作をするようになっていきました。基本的に制作はずっと1人で家に籠って曲を作り続けてきたのですが、1人で編曲まで済ませてしまうので何か自分の音楽に足りないものがあるのではないかと思い、昔の海外の音楽やさまざまなジャンルの音楽を聴くことも増えていきました。しかしそこで、それだけではなく実際に海外へ飛び込んで音楽に触れたり、演奏しあってみることが大切だと思い、留学するに至りました。
Q:海外へ実際に行きたいと思った時に、なぜイギリスにしようと思ったのでしょうか。
イギリスにした理由は、私の好きなアーティストがイギリスのアーティストやロックバンドから大きな影響を受けている人が多かったからです。私がよく聴くジャンルはJPOPなのですが、彼らの音楽のルーツや影響を受けたところはどこだろうと調べた時に、必ずイギリスのアーティストやバンドの話が出ていて、実際に行ってみようとおもったことが大きな理由の一つですね。あとは英語圏ということも理由の一つでしたね。
Q:イギリスに行って自分の思っていた通り大きなインスピレーションを得ることはできましたか?
もちろんです。予想していたどころか、思っていた以上にたくさんの出会いがあってものすごく良い経験になりました。全く異なる環境で音楽を制作して全く違う場所で全く知らない人と音楽を演奏することは、私にとってものすごく大きな刺激になりました。やりたいことのために思い切って行動して良かったと思っています。しかし、もちろん海外留学は特にたくさんのお金が必要なため、如何に親への負担を減らすことができるのかと考えたさいに初めに思い浮かんだのは助成金をもらうことでした。
Q:トビタテ!留学JAPANに応募して良かったことは?
A:トビタテ!留学JAPANに応募をして良かった点は助成金をもらうことができるのは大前提、トビタテ生どうしで壮行会を行ったり、事後報告会を行い互いの留学で得ること学ぶことができた成果から、留学をしてて困っていたことまで、同じ熱量を持って海外へ留学した同級生たちとさまざまな情報共有ができる、という点が最も大きな点であると思います。さらにそのような情報共有を通じて、壮行会では自分の目標に対する応援メッセージやアドバイスなどをもらって自分以外にはどのような留学目標を持ってどのように留学へ臨むのかを知ることができ、自信を持って留学に行く覚悟と実感が湧きます。そして留学後に行われる事後報告会では、自分がしてきた留学内容に対してたくさんの人からフィードバックをもらったり、加えて自分がこれから経験を活かしてどのように進んでいくのかを見つめるフィードフォワードというものも行ったりしました。トビタテに応募したことによって、ジャンルは各々違えど、このように年齢や同じ情熱を持つ人たちとこれらの話し合いをすることで、とても有意義な留学体験へ繋げることができました。
Q:短期だけでの留学でも得られた多くの点に関して
A:私が留学をしていた期間は40日間でした。「留学は1年とか数ヶ月単位でするものでは?」「高校生に留学なんて行く時間ない」と思う人は多いと思います。
でも私のように夏休みを利用してうまく留学することで、短期間でも多くの経験を得ることができたということを知っていただきたいです。特に40日という決して長くない期間でも、高校生の私にとってこの上ないほどの経験をすることができたと感じています。その理由は「高校生」という時期に、普通に生活していてはできない、海外で自分のやりたいことができたからです。
振り返ると大学生ではなく高校生の状態で行ったことに何よりも大きな意味があったと思いますし、周りの協力してくれた方々からもこの時期に行っていい経験になったでしょう?と聞かれます。
少し時間が経った今、どれほど貴重な経験をした期間だったのか実感が段々と湧いています。海外に行って自分の中の殻の外に出ることは、時間やエネルギーをたくさん使って準備しても、やり切って計画通りに進めたことによって、終わってから私は改めてものすごくやって良かったと身に沁みて思います。
Q:印象に残っているエピソード
A:今回この留学で音楽の制作をしている同い年のドイツの子とものすごく仲良くなりました。彼はYoutubeやインスタグラムで活動をしていてYoutubeの最高再生回数は約100万回再生を記録しており、私は彼といてもっと自分も彼のようにアクティブに活動しなければならないと感じました。そして留学中に音楽用インスタグラムを動かしてさまざまな人に宣伝して知ってもらうことができました。そして10月の中旬には全ての音楽アプリケーションでのサブスクリプションを始めました。彼と出会ってなければ受けられなかったたくさんの刺激があったと思います。また語学学校に行った際にもたくさんの人たちと出会うことができ、その人たちとはまだ連絡を取り合っています。ここからもわかるように、短期の留学でも、たくさんの留学をして得られた出会いや経験に大きな意味があったと思います。これは期間が2週間だけでも同様であると思います。