[セミナリオ]「社会学-ひとを知る/ひとに出会う」
本校では、年間を通じて「横須賀学院セミナリオ」と総称される課外講座を実施しています。
02月16日(木)には、和光大学教員・社会学者の打越正行先生と打越ゼミのみなさんをお迎えし、改めて「社会学」とは何をする/できる学問であるのか、体験的に入門し、学ぶ機会を持つことができました。講座では、レクチャーを受けた後、打越先生のフィールドワークで得られた知見を元にしたインタビューデータの検討に大学生を含めた小グループで挑戦しています。
当日の講座には、複数の高校所属の教員も参加し、高校生、大学生、大人、異なった世代、異なった背景を持つメンバーで、一見〈遠く〉映る他者のうちに横たわる思いや考えの筋道へ思いを致すことができました。
今回、ご紹介頂いた内容は沖縄で暮らす若者世代の女性へのインタビューを元にした資料でしたが、現高1学年の生徒には体験学習の行先の一つとして沖縄県が設定されています。沖縄の歴史に加えて、現代の沖縄に伏在する生きづらさや困難にも改めて目を向け、共に問うことへ向かいたいと決意を新たにできる充実した学びの機会であったと感じています。
一見異質に思える他者がどのような生活世界を生きているのか、互いに理解しようと努めるあり方は、たとえば「隣人愛」の精神とも響き合う発想なのではないでしょうか。
本校では生徒の探究や発展的な学びを支え、進路意識の醸成を促す課外の学びの機会をこれまでも、これからも積極的に設定してまいります。