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[セミナリオ]聴いて親しむキリスト教音楽の歩みとパイプオルガン

本校では、年間を通じて「横須賀学院セミナリオ」と総称される課外講座を実施しています。

10月初めよりはじまったパイプオルガンの組み立てが、もう間もなく完成を迎えようとしています。11月17日放課後には「聴いて親しむキリスト教音楽の歩みとパイプオルガン」と題してセミナリオを実施しました。講師は本校の聖書科講師で、また、横須賀学院クリスマス音楽会(メサイア公演)の指揮者でもある渡辺善忠牧師(日本キリスト教団巣鴨教会)でした。

セミナーの前半は小チャペルにおいてキリスト教音楽の歴史を辿りつつ、旧約聖書の時代から神をたたえる賛歌が歌われてきたこと、詩編や賛歌は初代教会に受け継がれ、ローマ帝国の迫害の中で聖書と賛美歌によって信仰を守り続けたこと、ローマ教会の発展の中で典礼音楽としが成立したことなどを学びました。宗教改革を通じて聖書と教会音楽が再び会衆のものとなり、礼拝の中に楽器を用いた音楽がひろがり、やがて西洋音楽の基礎へと繋がっていることを学びました。特に16世紀から18世紀にかけてパイプオルガンが発展し,教会で多くの人々の賛美歌をリードできるようになりました。パイプ(笛)に空気を送って発音するパイプオルガンは賛美歌を歌う声を支える楽器として教会で用いられてきたことも知ることができました。レクチャーの中では言葉による説明だけではなく、楽器の変遷や音楽表現の発展を渡辺先生がキーボードを使って実演してくださることで理解が深まりました。

セミナーの後半は会場をパイプオルガン建造作業中の大チャペルに移し、実際にパイプオルガンの見学をしました。建造中のパイプオルガンを見るという機会はなかなか得難い貴重な機会でした。参加した生徒たちにも大変好評でした。まだしばらくの間整音作業等が続きますが、完成が待ち遠しいです。

本校では生徒の探究や発展的な学びを支え、進路意識の醸成を促す課外の学びの機会をこれまでも、これからも積極的に設定してまいります。

大チャペルでパイプオルガンの説明を聴く    パイプオルガンの音色に耳をかたむける受講者たち
※パイプオルガンで明るく光っているのは、オルガン本体内の作業灯が点灯しているためです。

 

 

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