03月09日（木）高１学年では「総合的な探究の時間」学習成果発表会を実施しました。

「総合的な探究の時間」は、新学習指導要領における要諦の一つとして位置づけられる科目です。「探究」を通じて、生徒が既存の授業科目を横断して自らの問いを見定め、深め、表現できるようになることを目標として掲げています。

本校では「総合的な探究の時間」を学校生活の一部にだけ押し込め、徒に成果を求めるのではなく、教科学習／学校行事／課外活動、それぞれの場面で生徒が探究的な姿勢－－問題意識をもって学びに向かい、自分なりに考え抜き、他者と対話する姿勢－－を持つことを大切にしたいと考えています。

高校１年生では特に自らの「問い」をみつけることを重点的な目標に据え、これまで様々なプログラムを実施してきました。

当日の発表会には事前指導と発表練習を経た10名の生徒が臨み、一人あたり約10分間の持ち時間でプレゼンテーションを行いました。

学校図書館の活用に向けた提案や、本校の所在する横須賀市に関連した地域活性化への提言など、具体的な社会／学校の課題に関わる発表や、自動車に用いられる技術や昆虫の生態について探究を進めた自分自身の興味関心に端を発する発表など、多彩な発表をきくことができました。

本年度は、音楽理論に関わる探究の成果に基づき讃美歌の編曲に挑戦した生徒の探究活動および発表に「最優秀賞」が贈られました。加えて二名の生徒に「優秀賞」が、すべての発表生徒に「奨励賞」が贈られています。

終了後の発表生徒たちからは、さっそく次年度も継続して探究活動に取り組み、発表会に挑戦してみたいといった意欲的な声を聞くこともできました。自分自身のみつけた「問い」について、調べ／考え／堂々と表現する生徒たちの姿から、発表生徒以外の生徒も大きな感銘を受けた様子でした。

学年では、次年度も「総合的な探究の時間」学習成果発表会の実施を予定しています。本校では教科学習や部活動における成果はもちろんのこと、生徒のそれぞれの賜物－－タラントンが引き出され、発揮される様々な機会をこれからも積極的に設けてまいります。